泥の河にたむろする”カバ”の集団と、手前を一人ゆく”ワニ”
カバとワニの河岸へ近寄る 河岸から”カバとワニ”を見る

アフリカの河川には護岸工事されたものは、まず無い。

従って、全ての河は、泥水の河であり、河岸は土のまま、大きく抉られている。
河の中を見ようとして、河岸のギリギリのところえいくと、抉られて、空洞になっている土の岸辺が崩れ落ち、人間も河の中に転落してしまう。

もともと、「カバやワニ」を見に行くわけだから、当然のこととして、落ちたところには、”カバやワニ”がいる。

大変な事故になってしまう。

この時も、かなり河岸の先端まで出たので、”危ない!”と、叫ばれてしまった。

泥水の河は、水中が見えないため、何が潜んでいるのか解らず、興味と怖さがある。

”カバやワニ”は、この保護色たる泥水に身を潜めて、暮らしている。

アフリカの大地は、基本的に「赤土」であり、大地も道も、河も水も、すべて、”赤土色”である。

この”赤土カラー”こそが、アフリカなのである。
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