噴水の前で、 ようこそ 熱烈、歓迎
 次の方はどなたかな ? 場所を移しながら、 ようこそ

歓迎の出迎えは、かなり長時間にわたった。

日がまだかなり高いうちから、夕陽が沈み、灯りがともるまで、あちこち、
場所を移しながら、歓迎出迎えを行った。

最初のうちは、会場が広いのと、来客が集中していなかったので、ときには、こちらから、来客に近かずいて、ご挨拶した。

なにせ、各国人、各国語、初対面、業種、ポジション、等、いろいろなので、対応は、日本人が得意とする、万国共通の笑顔を頼りにやらざるを得なかった。

まー、何といっても、これが一番大切なところである。

竣工式の印象は、かなりこの出迎えで決まる。

いつも、にこやかに、笑顔で。

顔が笑顔の形で固まってしまい、来客が途切れても、直ぐには普通の顔に戻らなくなってしまった。

 ” 顔で笑って、心で泣いて ” ではないが、ああ、疲れる。
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