砂漠ラリーの果てついにたどり着いた
ダカールの海岸
ダカールの海
ついに、たどりついた
ダカールの海
砂漠の旅をいやしてほしい
海岸を走ってくれたパジェロ

パリ・ダカールラリーは正月元旦のパリからの出発はパリっ子やラリーファンの大騒ぎの見送りで始まり、アフリカ大陸に上陸すると灼熱の太陽の下、砂漠、土漠、ブッシュ、そして、ときには山賊やゲリラなどに悩まされながら、マシントラブルや事故・故障を不眠不休で対応しての長期間ラリーを続ける。

男達の壮大なロマンとチームやスポンサーのサポートのもと、名誉と意地をかけての決死の戦いが繰り広げられる。

ラリーは飛行機やヘリコプターなどでサポートされるが、それでも死者が出るほど過酷なもの。
男達はロマンと夢と達成感を求めてひたすら疾走する。

疲れ切った体を休めることもなく。

砂漠は灼熱。 砂地獄。 大きな砂丘から転落すれば、死が待っている。

体も心も疲れ、乾ききっている。

水が欲しい。 水に会いたい。 水に身をゆだねたい。
早くダカールの海へ行こう。 一刻も早く海へ着きたい。

思うのはただそれだけ。

 
見えた。 ついに見えた。
ダカールだ。  海だ。

ついに、たどりついた。

男達の歓喜と安堵の心の叫び声がきこえる。

次話へ