出発準備中の ” コンコルド ”

世界最速の超音速旅客機” コンコルド ”は、英国とフランスが共同開発し、27年前に就航した。

当時の、世界の航空業界は、アメリカのボーイング社の「ジャンボ機」がその巨体による大量輸送で覇権を握っていた。

これに対抗した欧州勢の英仏は、「超音速スピード」による、時間短縮で競争しようとした。

この結果、誕生したのが、”超音速機・コンコルド”である。

「コンコルド」は着陸時に頭を下げる、特異な姿勢を示すその姿から「怪鳥」の異名がつけられた。

日本にも、時々飛来してきたのはご存じの通りである。

いかしながら、この「怪鳥」はその騒音の大きさと、燃費の悪さ、更には、客室の狭さ、振動の大きさから、航空会社にも、客にも評判はあまり良くなかった。

日本へも、その飛来回数は、徐々に減少してきた。
もっぱら、ロンドン、パリとニューヨークの間に就航していたが、やはりその回数は減少の一途をたどった。

そして、ついに、フランスのエールフランス航空は、2003年5月末をもって、その就航を停止した。

現在は、イギリスの英国航空のみが運行しているが、こちらも今年の10月末をもって運行を終了する。

残念ながら、これで、27年にわたった「怪鳥コンコルド」の歴史に幕が下ろされることになる。

  ああ、 ”怪鳥コンコルド”よ 
         素敵な歴史をありがとう・・・

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