長浜市立北中学校
国語科 3年生 表現「パンフレットを作ろう」
1.年来の願いがかないました
私が、パソコンを使った表現活動を意識しだしてから、かれこれ7〜8年が経ちました。ようやく年来の願いがかなって、ついにこの取り組みを実践することができました。
昨年は、「方言調べ」で、机上の取り組みではありましたが、今回の実践とほぼ似通った活動を行いました。そのときの子どもたちの様子から、今回の計画を立案しましたが、パソコン操作の壁以外の部分では、子どもたちは驚くべき力を発揮しました。
2.子どもたちに脱帽
1.取材活動や写真掲載の許可依頼
題材を地元長浜の情報発信という子どもたちが取材のしやすいものにしたことで、子どもたちの自主的な様々な活動を引き出すことができました。
一つには、学校の図書室だけでなく市立図書館などにも出かけ、資料を探した生徒が出ました。
二つには、自分の町に題材を探し出し、情報を発信した生徒が出ました。
三つには、休日に史跡に出かけ、パンフレットをもらってきたり、写真を撮影したりした生徒が出ました。
四つには、教育委員会や資料館などに連絡を取り、掲載の許可をもらった生徒が出ました。
五つには、放課後、自主的にパソコン室に来て、ページづくりをする生徒が出ました。
実のところ、直接私が指示をしたものはありませんでした。ただ、私自身がWeb Page「ふるさと ながはま」や「国友鉄砲の里資料館」を作成しており、それらの作成の苦労話をしただけです。子どもたちは、私のそうした活動に啓発されたのでしょうか。あるいは、他教科での経験を生かしたのでしょうか。休日、市内を巡っていると、友達同士誘い合わせて取材している姿を見かけました。
また、著作権や文化財の版権についても、情報を発信する際の注意点として指導したところ、参考資料の著作権者である教育委員会や社寺、資料館、さらには個人の執筆者の方にまで連絡を取り、許可の依頼をしました。当初は、私のページの写真などを使わせれば……程度に考えていましたが、生徒の方が上でした。
2.ページの作成に当たって
HTMLやソフトの操作の指導もしましたが、国語の学習ですので、それらはあくまでも従のものとして考えていました。しかし、ヒントを与えると、お互いに教え合いを始め、技術科の情報基礎で学んだことを生かして、バーナーを作り始める生徒も出ました。
本校の生徒用Windowsマシンは、わずか6台ですので、技術科では、MS−DOSで指導をしています。そのとき学習したMS−DOS版ハイパーキューブ(スズキ教育)のキューブペイントを使って作り始めたのです。私などが手つかずのままであった図なども書き始める生徒もいました。今回紹介できなかった作品の中にも、そうしたものがたくさんあります。(残念だったのは、MS−DOS版の悲しさで16色でしか表せなかったことです。Windowsマシンがもっとあればと思います。)
3.電子メールもホームページも「表現」です。
今回の実践を通して、身にしみて感じたのは、メールもホームページも実に国語科の指導領域だということです。
考えてみれば、紙と鉛筆の代わりにキーボードとディスプレイがあったというだけなのです。ツールが違うだけなのです。メールは、以前の手紙指導そのままです。ただ、多少、約束事が加わるだけではないでしょうか。また、ホームページづくりは、調べ学習のまとめ方の指導、新聞づくりの指導などと全く同列のものです。
子どもたちにこうした表現の手段を教え、表現の幅を広げることは、大切なことであると思います。そして、それは、現在の教科の枠組みからいえば、国語科の仕事だと思います。
数年前、文部省の情報教育に関する調査結果を見たことがあります。その中に、教職員のパソコン使用についての調査結果も報告されていました。それによると、一番使っていないのが国語科の教員だということでした。
しかし、文系だからとか、機械に弱いからとかいって国語科教師が逃げていては、情報化社会に生きる子どもたちの表現力の育成は、どうなるのでしょうか。また、子どもたちに自己教育力を養うべき教員が、新しいものを求める姿を見せずして、どういった指導ができるのでしょうか。そうした自己研修の中の一つに、パソコンも加えて行かなくてはならないものと思っています。
4.もっとWindowsマシンがあれば
現在の環境では、Windowsマシンはグループに1台です。これでも、他校と比べると恵まれているのかもしれません。しかし、実際の活動に使ってみると、やはり、最低2人に1台は、ほしいところです。
ホームページを閲覧させていても、半数は遠くからディスプレイを眺めることになります。また、ホームページ作成となると、かなり厳しいものがありました。グループにWindowsマシンが1台きりなので、主としてMS−DOSマシンで、テキストデータを作成させました。そして、それをWindowsマシンのホームページ作成ソフトに張り付けさせ、レイアウトを考えさせましたが、どうしてもマシンが足りません。
最後の作品の交流も、本当なら、見た相手にメールで感想を送るような活動をさせたかったのですが、無理でした。子どもたちに、満足感を与えられる環境がほしいものです。
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Last Update 1998/12/23
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