国語科学習の手引き
表現 出会いを生かす
1.題材を探そう
題材は、素晴らしいものをと意気込んで見つけるのではなく、周りのこと、社会の出来事などを、日々感じるままに、思いつくままに、できるだけたくさん挙げていきましょう。
《ポイント》
★興味を感じていることはないか。 「私は〜してみたい」「こうなりたい」
★新しい発見や再発見はないか。 「〜したらよかった」「〜を伝えたい」
★疑問に感じることはないか。 「なぜ〜だろう」
★改善したいことはないか。 「〜すべきだ」
★希望することはないか。 「〜してほしい」
★その他、関心があることを挙げてみる。
2.題材をチェックしてみよう
《条件》
- 興味があり、調べたり掘り下げてみたいもの
- 材料の収集が、何とかできそうなもの
- 現状を良くしていこうとする内容で書けそうなもの
★特に、今回の活動では、Bが大切になります。
3.主題を考えよう
《主題例》
- 中学時代には、部活動は必要である。
- 生徒会活動に、もっと積極的に参加すべきだ。
- 進んで勉強するには、目標や目的を持つことが大切である。
- 校則は、私たちが快適な学校生活を送れるように存在する。
- 進学ばかりが、将来の道ではない。
- 朝食を欠かさずに摂ることは、健康にとって大事である。
- 私を成長させたのは、親の大事なときの一言である。
- わたしの趣味の〇〇の良さをわかってほしい。
- 社会には、ル−ルとモラルがあり、それによってお互いの権利が守られている。
- 快適な暮らしをするには、少々の自然破壊はやむを得ない。
- 生活の向上と称して、自然を破壊すべきではない。
- 米の自由化は、すべきである。(すべきではない。)
- 日本は、学歴社会をなくすべきである。
- 放射能の汚染が広がらないように、人類は知恵を出し合うべきだ。
- 戦争をなくすために、人類はもっと努力すべきだ。
- 物の豊かさよりも、心の豊かさやゆとりある暮らしを求めるべきである。
- 日本の国際貢献は、お金だけではいけない。
4.自分が意見を訴える相手を考えよう
★自分の考えた主題に、無関心であると考えられる人
★自分の考えた主題に、反論しそうな人
5.材料を集めよう
自分の考えを支え、意見を確かなものし、訴えに説得力をもたせるような材料(事実や経験など)を集めよう。また、反対意見も集めよう。
《方法》
★自分の直接の体験や経験、考えていることから集める。
★いろいろな人と会って話を聞くことから集める。
★書物、雑誌、新聞など、マスコミから集める。
★観察、実験、調査などから集める。
《ポイント》
★主題を支える根拠がしっかりしている。
★主題に関する魅力的な話、事柄である。
★反対意見の人を説得する内容である。
★意見文の構成要素にとって必要なもの。
〈意見文の構成要素〉
ア 問題提起 書き出し部分
イ 中心意見 自分の中心となる考え、言いたいこと
ウ 根拠(2〜3つ) 主題を支えるもの、意見を強化するもの、納得できるもの
エ 予想される反論 反対意見を想像する、調べる
オ 反論に対する意見 反論に対して、根拠に基づいて反論する
6.構成を考えよう
今回は、5に書いた構成要素によって書いていきます。
段落……6〜7段落 字数……四〇〇字づめ原稿用紙2〜3枚
短い文章では、一般的に三段構成がとられることが多い。
- 序論(導入)……いわゆる書き出しの部分で、これから述べようとする意見の発端部分。一般には、問題提起の形で持って来ることが多いが、注目させるために、他の方法も考えられます。
- 本論(本体)……序論から結論へと導き出される過程であり、相手を説得できるかどうかは、書く材料だけでなく、ここの書きぶりに負うところが大きいのです。あらゆる角度からの根拠を述べて、結論を支える部分です。
- 結論(結び)……意見文を締めくくる部分であり、中心になる考え(主題)を訴える形で持ってきます。序論と結論は密接に結び付いています。
構成のパターンは次のようなものが考えられます。(例)
| | 序 論 | 本 論 | 結 論 |
| A | ア | ウエ | イ |
| B | ア(イ) | エウ | イ |
| C | ア | ウエウ | イ |
このパターン例を見て、読み手を最も説得できそうな筋道を考えましょう。
《ポイント》
★問題点や自分の立場をなるべく早く的確に出す。……問題提起の形
★結論をどこに置くか工夫する。 ……最初か終わりか
★根拠にあたる部分の順序を工夫する。 ……並べ替える
根拠の筋道
反論の出しどころ
★書き出しと結びの照応 ……問題点F打開策
問題提起F結論
7.叙述について
《ポイント》
ア できるだけ漢字を使っているか。
イ 文末表現は適切か。
ウ 接続語の使い方は、効果的か。
エ 事実と意見の区別ができているか。
オ 段落分けがしっかりできているか。
8.推敲について
7の叙述のポイントが押さえられているかどうかを中心に推敲しよう。
チ
ェ
ッ
ク
欄 | アできるだけ漢字を使っているか。 | |
| イ文末表現は適切か。 | |
| ウ接続語の使い方は、効果的か。 | |
| エ事実と意見の区別ができているか。 | |
| オ段落分けがしっかりできているか。 | |

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