
ところで、4月3日、本年度の最初の職員会議は、私にとって何とも言いようのない会議となった。通常、学校現場では、この会議で、その年度の校内人事を決定する。いろいろな議論の末、原案は企画委員会に差し戻され、再び提出された。この修正案により、私は学級担任を外れることになった。担任の若返りを図るというのが、その大きな方針で、各学年とも副主任というポストを作るという。そして、その3名の副主任にそれぞれ割り当てられた校務分掌が、校内研究主任、新設のマルチメディア研究委員会主任、進路主任であった。
何ら心の準備もないまま、「ありがとうございます。やらせていただきます。」の廣部は、現在の仕事を担当することになった。
しかし、思いは錯綜する。
「もしかすると、昨年度の1年6組が、私にとって最後の担任クラスになるのか……この歳になり、何も今更……いや、学級担任こそ、生徒に関わる最前線……、こんなことなら……、いや若い先生に伸びてもらわなくては、……。」
何はともあれ、仕事は仕事。
待ちに待った、ニューマシンがやってきた。業者が設定に来るとか伺ったが、春休みの半日を費やし、私がその役を請け負った。
MMX Pentium 200は、さすがにすごいの一言である。我が愛機のPentium 133には悪いが、これには、降参した。ほとんどストレスを感じない。
早速、「北中ホームページ」の試作版を入れる。
しかしながら、電話回線とプロバイダへの申し込みの問題がある。
本校には、電話回線が2本敷かれている。1本は、電話専用で、もう1本は、ファックス専用になっている。考えた末、ファックスの回線を利用することにした。インターネットにアクセス中に公用電話が使用できなくなるのは、大変なトラブルを招くことが予想できるからだ。また、ファックス回線だと、パソコンから直接ファックスの発・受信も可能である。
職員のコンセンサスを得るために、とりあえず、私の加入しているBiwaネットに接続できるようにする。パスワードは、その都度入力しなくてはならなくし、私が接続して、職員に体験してもらうようにした。(これがいけないことなのか、ちょっと判断に苦しんでいますが……。インターネットの宣伝だから、どうかお許しあれ!!)
実のところ、この時点で、インターネットをしているのは、本校教職員では、41名中たったの2名。すなわち、私と、現在育児休業中のT先生のみというのが実態なのである。
その後、教頭先生とプロバイダ契約について話を進める。申込書を取り寄せる。
まあ、そんな日々が続いています。
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ところで、実際の授業でのインターネット活用の実績も作らなければならない。
とにかく、先鞭をつけなくてはと、考えていたところ、いきなり、次のようなチャンスが巡ってきた。
2年生の国語の最初の教材は、2編の詩である。2編とも方言で表現されたもので、「春でぇむん」は琉球方言、「麗日」は津軽方言だ。また、うれしいことに、教育出版の教科書には、「言葉の研究室1 方言と共通語」という単元もあるではないか。ごれに、今、取り組んだところで、何ら問題は起こらない。
子どもたちの方言に対する偏見を取り去るには、目を全国の方言に向けさせるにしくはなし。日本語は方言の固まりだということに気づかせるには、これに限る。
そこで、インターネットの力を借りて、各地方の方言に関するホームページを調べればどうだろうか。インターネットの疑似体験的な学習が展開できるのではないかと考えた。すなわち、方言は地域性の高い題材で、なかなか扱いにくい(資料の集めにくい)内容を持っているが、それでこそ、インターネットの情報収集力を借りる値打ちがあろうかと考えてのことである。
ホームページの試作版の改訂に取り組む。長浜東中学校のM先生から、ホームページ作成ソフトについてアドバイスを受け、「db-SOFT HOTALL Ver.4.0」を使ってみた。これは、「Win Reader Pro 3.5」(メディアドライブ株式会社)のバージョンアップ版に添付されていたもので、使ってみると、これがまたM先生のアドバイスに違わず、使い勝手がよく、今までの苦労がなんだったのかと感じられた。以後、もっぱら「HOTALL Ver4.0」により、ホームページ作成を進める。
「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり。」(徒然草 第52段)
あるとき、校長先生に呼ばれる。
「インターネットに関する問題点を洗いざらいあげて、検討せよ。ホームページ開設は、北中の今年の目玉である。がんばれ。」とおっしゃるのである。とにかく、まずは、資料を提示せよとのこと。大変な宿題をいただいた。
それにしても、さすがは学校長。ホームページ開設に向け、慎重に事を運べとのお達しと承った。
実のところ、先生ご自身、県教委、市教委、県研究センター等に足を運ばれ、指針を仰がれたが、明確な回答を得られなかったとのこと。「わかりました。やります。」の廣部は、早速、この課題に取り組み始めた。
とりあえず、最も大きな課題は「人権に関するもの」と判断し、ネチケット問題や個人情報保護に関する問題、著作権や肖像権に関する問題を取り上げておられるホームページを、手当たり次第拝見することにした。
(主として「インターネット研究」のコーナーでリンクを貼らせていただいたホームページ)
その中の、いくつかのものをプリントアウトして、校長先生に提出する。
また、滋賀県庁総務課の県民情報室にお願いして、滋賀県の「個人情報保護条例の運用の手引き」等の資料を送っていただいた。
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