平成11年度 滋賀県教育研究奨励事業 研究成果報告書
研究内容
昨年度の実践の反省から下記のような研究の柱を考えた。
(1) 生徒の興味・関心に応える指導の実践
インターネットの効果的な活用となると、まだまだ研究の緒についたばかりで、これから実践研究を深めなければならない。
総合的な学習における情報教育の実践研究へ向けて、課題解決的な学習を導入しつつ、生徒が教室の枠にとらわれず、情報収集や発信の方法を考えて実践できる学習の展開を探る学習展開の開発。
文化祭、進路学習、修学旅行事前学習などでのインターネット活用した情報収集の推進。
生徒会やパソコン部のインターネットを利用した交流活動の推進。
また、設備面の補充を行うことが出来れば、学校間交流などを通じて、生徒の視野を広げさせ、情報活用能力の育成を図る学習活動を展開したいと考える。
(2) 各教科等の年間指導計画の調整
本校では、第3学年の技術・家庭科で、情報基礎を選択している。また、2・3年生の選択教科においても、積極的にコンピュータ活用を進めている。コンピュータ室は、こうした教科の学習に優先的に割り当ててきた。
しかし、本校の学級数は、本年度21学級である。これに対してコンピューター室は、1つであり、また、クライアントマシンの台数も不足している。
このため、他教科でコンピュータを活用した学習の展開を計画しても、実際には、時間割上、かなりの無理が生じる。
昨年度も、ある一定の時期ごとに優先教科を決め、調整を図ってきた。
以前から、国語、社会、理科、保健体育等で、コンピュータを活用した学習を展開してきたが、今後さらに他教科でも実践を図るためには、各学年教科等の年間指導計画段階での調整が必要である。
これは、すでに予想された課題として取り組んできているが、この調整を確立したいと考える。
(3) 活用のモラルの向上のためのプログラム作成
本校では、一昨年度、各方面の援助を得、情報公開に於ける著作権や肖像権等の保全、個人情報発信に伴う危険や有害情報への対応などに一定の方向を見い出すことができ、「インターネット利用に関する運用の手引き(指針)」としてまとめた。
また、昨年度からは、生徒用の手引きも作成し、それに基づいた授業を展開してきた。
本年度は、そこからさらに一歩進めて、「情報社会に参画する態度」を育てるためのプログラムを開発したいと考える。
その指導の中心となるのがネチケット(ネットワーク・エチケット)の指導である。また、ネットワーク上でのコミュニケーションのあり方や問題点、情報の信頼性、信憑性、善悪などを正しく判断できる力も付けなければならないと考える。
(4) 職員研修の計画的実施
職員のマルチメディアに関する意識には、かなり高いものがあり、日常的な業務処理の中で自然な相互援助の形で、パソコンやソフトに関する研修が行われている。
職員の85%が私物のパソコンを所有している。また、何らかの形で、インターネットを活用している者は、72%である。
こうしたことを背景に、昨年度、ネットワークを授業に活用した教科は、国語、社会、理科、英語、技術・家庭科、保健体育科、学級活動、その他(生徒会、部活動など)をあげることができる。
本年度は、さらに授業での効果的な指導を図るために、授業での活用を目的とした研修を計画的に実施したいと考える。
研究の歩み
<1学期>
○研究計画および職員研修計画の立案
○年間指導計画の見直しとコンピュータ室利用の調整
○活用モラルの向上のための年間指導計画の作成
<2学期>
○文化祭等での活用
○授業実践
○パソコン部によるWeb作成活動
○情報倫理に関する授業実践
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Last modified 2000/02/06