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「帰りたい家」
番外・副作用
natsuさんの手記



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第四回 高校生活
退院して9ヶ月後、一つ下の学年で高校生活再スタート。
再スタートする気になったのは、入院中に言われた看護婦さんの言葉が大きい。
ここまできたんなら高校卒業はせめてしいや、というような事やけど、
詳細は省略。
とりあえず高校の思いでを語っても仕方ないので、体について。
通い始めたころは、肉体的にはかなりきつかった。
50分座り続けるのがこんなにしんどい事とは。
尻の肉もげっそり落ちているため、固い椅子に座るのがこれまた痛かった。
尻の肉は今だにつかないんやけども。なんでや?
家に帰ったら即寝る毎日。
何より人ゴミの中っていうのが苦痛やった。
ずっと静かな所にいたわけやし。会話する事も面倒に感じていた。
九月から運動をはじめる。しかしいきなりハンマー投げのような運動。
その図体から、遠くに飛ばしそう、とか言われたが、
そんなんできるわけなく、平均以下の記録と、全身筋肉痛のおまけつき。
自分の弱さを再認識。
喧嘩とか巻き込まれたら、人生まで終わるかもしれん、などと考えてみたり。
ちょっとぶつけただけで気色悪いほど内出血してたしな〜。
体が慣れてくるとやはり薬はへらすもの。
そして減らすとまたしんどい(T-T)
あと、異様にエネルギーの消費が早い事にも気づく。
しばらく食事をとらないと、体がやけるようになり脱力感におそわれる。
最初は再発かとびびったもんやった。
三年になってからの話やけど、
一度だけ、あまりに脱力感がひどいのに、保険室が開いてなかった時、
人知れない場所で倒れたことがある。二時間ほど誰もいない校舎の中でねてしまってた。
今考えると、よく無事ですんだものやなって思う。
色々あったが、二年生の時は、学校に来ている、という喜びが大きな支えになっていて、
こんなしんどいんはもう嫌や!っていう感じにはならなかった。
しかしまだまだ、帰宅→寝るの毎日。
研修旅行には、主治医からストップがかかって参加できず。
当時は留年したてで友達もいないしどうでもええわ、とか言って強がっていたけど、実は悔しかったり。
今思い出して考えても、やっぱり行きたかったなぁ。
あんな団体旅行、もう無いもんなぁ。
出席日数は一応セーフで、三年へ無事進級。
しかし、ぼちぼち学校へ来ている、という喜びもうすれはじめ、
疲れたら、保健室へすぐ行くようになってくる。
薬をどんどん減らしてた事も関係はあるけど。
会話をする事に疲れなくなってはきたが、複数人と話すのはやはり苦手。
別に昔から会話が苦手だったわけではないです。念のため。
全校生徒の前で話をするのもなんてことなかった人でした。
ただ、寂しい事に、一人でいるほうが、ものすごく楽に思えるようになってしまった。
それは現在でも。別に他人がうっとおしいわけではなく、いれば楽しいけど、疲れる。
そんな感じ。
このころ、腰と腹の境目にできた腫瘍が気になって、試験期間中に外来手術をするという、
アホな事をしてた。当然、翌日は麻酔が切れて痛いまま試験。何考えてんのやら?
そこそこの運動もできるようになってきて、学校生活もそれなりに楽しくなってきたところで、受験勉強が。
今までの経験から理学療法士になりたいと思っていたけど、
家に帰ってから勉強する体力などほとんどなく、夏の終わりにはあきらめて勉強をやめてしまう。
今思えば、少しでもやっとけば、、、後悔先にたたず。
この年の夏、薬を減らして一ヶ月で10kgやせる、という事件(?)がおこる。
薬の副作用を受けるラインを割ったのだろうか?
いまいち謎だが、急に体重が落ちたので、体力まで落ちてしもうた。
最後の学校行事のほうでは楽しく働かせてもらった。
多少は無理してたような気もするが、まあええや。
疲れても楽しむ余裕がでてきたのかも。
この後も体のほうはとても順調で、冬もマスクを付けて生活してたので感染症予防もばっちり。
ただ、困った事に気持ちが疲れてきた。なかなか全てがうまくいかんもんやねぇ。
病気になって結構たつのと、トレーニング効果があらわれにくくなってきたせい。
これも今だに続行中。精神面でのスランプのようなものでしょうか。
まだ五年目入ったとこやのに、、、情けないなぁ。
なんやかんや言ったけど、高校は行ってて良かったと思う。
通常生活の勘を少しでも取り戻せたって事もあるけど、何より楽しかったし。
あまり派手なことはせんかったけど、その空間におれた、ということが。
実は自分でも考えられんほど人間関係には消極的に過ごしてたんやけど、
自分どうこうより、片隅からまわりの人を見てる事が楽しかったんやと思う。
高校以前は、自分が自分が、の、どっちかと言えば目立ちたがりの、
常に物事の中心近くに居たい人間だった事もあって、
よけいに新鮮な感覚で見る事が出来、色々学べたのだとも思う。
やはり"楽しい"ということはいろいろとプラスになるな〜と改めて思った。
もちろん人との触れ合いの大切さも、十分再認識した。
復学したころは、「友達なんか別にいらんわ」などとやばいことを考えてたりしたわけやし。
一人のほうが楽やけど、それだけじゃいかんです。やはり。
当時の同級生には全然本音で、「自分」で接していないので(彼らにも申し訳ないと思ってます)、
偉そうな事をいえる立場ではないが。
そういうことで、出席日数ぎりぎりだったものの、無事、卒業したのでした。
結局この年は受験もせず。
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